minekaede2023’s blog

キンポウゲ科の沼に沈みましょう。

福寿草について② 福寿草展に行ってきました


 まだ種まきの最終回を投稿していないのですが,その前に遠征の話を二回ほど挟みたいと思います。

 まずは,埼玉県深谷市の彩佳さんで2月3日から4日まで開催されていた,福寿草展についてです。まずは,展示品の花をいくつかどうぞ。

左から,早春,吉野,御所の賑いです
左から,津軽の幻,朱雀,白寿です。
左から神流,神流黒,雅楽です。
左が紫雲,右が法輪です。

 関東地方では今年の開花が全般的に遅いようで,咲きそろっていない鉢も多く見受けられました。また,フクジュソウは現在,平成中期のウイルス病の蔓延,生産者,栽培家の高齢化,平成二十六年豪雪によるハウスの倒壊被害の三重苦で,往事に比べかなり生産量自体が減っており,銘品の維持自体が困難になりつつあるとのことでした。

 私も多少はフクジュソウを栽培している身として,銘品の維持増殖や実生系品種の播種など,出来ることをしなければと考えさせられました。

 そんな我が家のフクジュソウですが,九州産のシコクフクジュソウがやっと開花しはじめたこところです。佐渡産や,秩父紅はまだ芽が地表に出てきたばかり。楽しい季節はまだまだこれからですね!

左が九州産シコクフクジュソウ,右が佐渡産のフクジュソウです。佐渡産はもうしばらく開花までに時間を要しそうです。

 ちなみに,三段咲きを栽培されている皆様。オランダからのメリクロン苗の逆輸入がほぼ止まってしまった現状,維持されている株以外が入手できる可能性は,現状非常に低いとのことです。ですので,なんとしても枯らさず維持した方が良いですよ。完全に花が弁化してしまうフクジュソウの品種群は,花持ちが非常に良く一ヶ月以上咲き続けることも少なくありません。また,どんな小さな芽にも蕾が付くと言われるほど花着きが良いのも特徴です。そのため,摘蕾が必須になります。小さな株では一つ,五,六芽以上の大株で三つ程度が限度です。すべて小さい内に,ハサミなどで摘み取ってしまう必要があります。作業時は,ウイルス予防に消毒をお忘れ無く。また,残した花も一週間程度で摘み取ってしまいましょう。摘んだ花は,水盆に浮かべておけば暫くは観賞可能です。

 次回は間髪空けずに神代植物公園クリスマスローズ展についてです。それではまた!