minekaede2023’s blog

キンポウゲ科の沼に沈みましょう。

春植物について① 新しく導入した春植物

 今回も導入品の紹介回です。

やまくささんで,春植物も購入してきたのでそちらを。とは行ったものの,2月15日現在,まだ地上分がありませんので一体何の写真をあげているのやら・・・。

Anemone pseudoaltaica

キクザキイチゲです。左が未丈岳産,右が丹後山産。どちらも上越国境の豪雪地,高標高の産地です。

 まあ土しかないのですが。それにしても,本邦では多雪地域を中心に広く分布するキクザキイチゲが,アルタイカの偽物という学名を冠しているのもなにやら釈然としませんね。アルタイカ,そもそも本邦にいないですし。

 それはともかくさすがやまくささん,産地系統のはっきりした物がありました。未丈岳,丹後山ともに大豪雪地帯である谷川連峰の山です。両方とも高標高地産らしく,多雪地のキクザキイチゲにもかかわらず小型とのこと。それでヒメキクザキイチゲなんですね。それにしても上越国境の産で小型のイチゲ,似たような物を聞いたことがありますね?そう,ミヤマイチゲです!ミヤマイチゲはキクザキイチゲヒメイチゲの交雑種とされ,園芸的には丹後紅と大源太が知られています。どちらもおそらく銘が冠する山の産ですので,かなり自生地は近いことになりますね。これらのヒメキクザキイチゲキクザキイチゲの矮性品であるにせよ,ヒメイチゲとの交雑であるにせよ,面白そうな産地系統であるのは間違いなさそうなので,今後が楽しみです。

ミヤマイチゲ

ミヤマイチゲ「丹後紅」(左),「大源太」(右)

 これもほぼ土ですね。中越植物園さんのカタログで注文しました。上記のキクザキイチゲの項で記述したとおり,上越国境山脈産のキクザキイチゲヒメイチゲ間の種間交雑種と思われる植物です。残念ながら,稔性はありません。大源太は白,丹後紅は桃色の花が咲くとされていますが,丹後紅はよく白い花が咲くと言われます。丹後紅は満作になると半八重咲きになるといわれますから,是非桃色の花で拝んでみたいものです。

Amana erythronioides

ヒロハノアマナ。実生増殖品です。

 はい。また土です。

 入間産のヒロハノアマナです。なんと,個人宅内の残存個体群由来の種子から増やしたものとのこと。実際にカタクリフクジュソウ,セツブンソウなどは宅地化した際に自生地が個人宅の敷地の中に取り残され,少数ながらも残存する場合があるのですがそれが表に出てくるとは・・・。ともかく,種を播きたい私としては種子由来の個体は願ってもないことでしたので,三株購入してきました。まだまだ開花までは時間がかかりそうですが,気長に待とうと思います。

 次回は,冬の間に買い足した雪割草についてにしようと思います。ここでこうやって購入株を晒していくと,滅多なことでは枯らせなくなりますしね!背水の陣と言うやつです。

 それではまた次回!